高齢者支援事業・国際支援事業
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私がフィリピンの子供達の支援を始めたきっかけ

 私が、初めてフィリピンに行ったのは2003年12月でした。
私の友人がフィリピンに何回か行ってるのですが、いつも話を聞くばかりなので現状がもうひとつわからなかった。
それならば、一度行ってこの目でフィリピンの現状を見てみようと、一人でフィリピンに渡りました。
フィリピンの首都マニラで街を歩いていると、誰かが服を引っぱる、見てみると子供が手を出してお金をせがんでいる、お金を渡すまではなれない、しかたないので5ペソをあげたらどこかに行った、そうするとまた、服を引っぱる、さっきと違う子供が手をだしている、またさっきと同じ。

 今度はフィリピンの電車に乗ろうと駅のホームの階段を上がっていると、5歳ぐらいの女の子が手に紙コップをもって倒れている、しばらく見ていると、そのコップにコイン(お金)を入れている人がいた、お腹がすいて動けないのか?と思いつつ私もそのコップに持っていたコインを全部入れた。

 駅を降りてタクシーに乗ったら、信号待ちの時赤ちゃんを抱いた女の人がタクシーのガラスをたたいている、どうしたのかと見てみると、赤ちゃんを指差して「ミルク、ミルク」と言って手を出している。次の信号待ちの時、子供がバケツと雑巾を持って窓ガラスを勝手に洗っている、ドライバーはコインを渡していた、次の信号待ちの時、子供がフィリピンの国花サンバギータを売りにくる。交通量が多くて危ない、この子供達は命がけだ、日本では考えられない、なんだか心が痛む。

 朝、外を眺めていると、ナイロン袋と手に釜を持って歩いている子供がたくさんいた、「どこに行くの?」と聞いたら、田んぼに行って稲を刈るらしい、「その袋は何?」と聞いて中を見たらご飯がすこし入っていた、そうか弁当なんだと思ったが、おかずはない、ご飯だけ、そのお弁当さえ持っていない子供もいる。

 お昼、ダウンタウンを歩いてみると、服を引っぱる子供、クリスマス前なので、プレゼントを包む包装紙を売りに来る子供、にんにくを売りに来る子供、サンバギータを売りに来る子供、ナイロン袋を売りに来る子供など、学校にも行けない子供達が今日の食べ物を手に入れるため、物乞いや物を売り歩いている。
また、ガイサノと言ってスーパーマーケットに行った時、すごいどしゃぶりの雨だったが、駐車場に入ってくる車を誘導する子供がいた、ずぶ濡れになりながら車を誘導してドライバーからチップをもらっている。

 ホテルでベッドメーキングの従業員に、1日いくら給料をもらっているのか聞いたら、170ペソ(約350円)だと言う、子供はいるの?と聞いたら5人いるらしい、主人は病気で仕事はしていないと言う。
家族7人で一月約10,000円の生活だ。
1日、家族7人が食べる3食の平均は約200円〜250円ぐらい、その日その日を生きていくだけで精一杯、食べる物さえ食べれない子供は学校にも行けず、物乞いや仕事をしている、それに病気になっても病院に行くお金がないので行けないのが現状。

 私は、今までフィリピンにはマニラ、セブ島、ネグロス島、パナイ島など17回行きましたが、どこも同じような現状でした、私はこの子供達を一人でも多く助ける事ができないのか?と思い支援を始めることにしました。

                                       理事長 西浦 宏

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